概要

 NHKの番組「魔改造の夜」にインスパイアを受けた、「魔改造」の世界観を体験することができる授業です。
 与えられた「魔改造」のお題に対し、決められたルールや期限の中で身近な家電製品やおもちゃの「魔改造」をチームで行い、最終競技会で製作物の性能を競います。
 現場・現物・現人に基づくモノづくりによって幼少期のモノづくり原体験を呼び起こし、創造性ある製作経験を積むことができます。
 講義は初回ガイダンス、お題発表、中間発表、競技会の全4回です。その他の活動期間はそれぞれのチームで集まり、制作を進める形となります。

科目情報

科目名 講義題目
主題科目 学術フロンティア講義 魔改造プロジェクト2025S,魔改造プロジェクト2025A

  

科目名 学期 科目番号
創造的ものづくりプロジェクトIG ‐魔改造プロジェクト‐ 学部3年生S1S2 FEN-CO3g07P2
創造的ものづくりプロジェクトIIG ‐魔改造プロジェクト‐ 学部3・4年生A1A2 FEN-CO3g37P2
創造的ものづくりプロジェクトⅢG ‐魔改造プロジェクト‐ 学部4年生S1S2 FEN-CO3g67P2
創造性工学プロジェクトIG  ‐魔改造プロジェクト‐ 大学院修士・博士S1S2 CO3g07P2
創造性工学プロジェクトⅡG ‐魔改造プロジェクト‐ 大学院修士・博士A1A2 CO3g07P2

※最新の開講状況はシラバス・便覧をご確認ください。

指導教員

長藤 圭介・柳澤 秀吉

活動内容

・授業初回

 授業全体についてのガイダンスを実施し、今後の授業の流れについて確認しました。
 次に、魔改造の原点とも言える、リバースエンジニアリングを実際に体験してもらいました。このリバースエンジニアリングでは、「魔改造の夜」初回のお題「ワンちゃん25m走」の生贄となった、スパニエル(犬)のおもちゃを分解して、中の構造を確認し、もとに戻すということを行いました。

   

 ・授業2回目

 実際に「魔改造」を行ってもらうチーム分け・お題を発表しました。このチーム分けは、事前に受講者に対して行ったアンケートの結果を元にしています。チームの顔合わせ、自己紹介をした後、お題を発表しました。お題発表の後、お題に対する質疑応答をし、チームに別れてブレスト及び、今後のスケジュールを決めてもらいました。以降は各チームで制作を進めます。
   

・中間発表会

 制作開始から1カ月後を目安に中間発表を行ってもらいました。現時点でできているところまでの制作したもの、実際に進めている案、今後の予定などを、運営側の学生に対して発表してもらいました。その発表をうけ、運営側の学生は、どのように改善すればいいか等を助言しました。また、運営側の学生は最終回までにきちんと終わるか、終わるためにはどのようなヘルプをすればいいのかを議論しました。

・最終発表会「夜会」

 制作開始から2カ月、「夜会」と題して最終発表会を行いました。チームごとに試技を行い、その結果を競ってもらいました。優勝チームにはトロフィーを、それ以外の賞のチームには賞状を授与しました。魔改造の世界観に没入できるように、実況や番組経験者による解説、迫力ある音響など、スリリングな空気感を醸し出す演出も行われています。加えて、番組に出演した企業の方も招待し、同じ「魔改造」に挑んだ者同士で交流する場ともなりました。   

             

 

学生の声

・動機

魔改造の夜の番組は上京前からファンであり、毎回の個性的なアイデアに感心して、何か関わることができないかと考えていた。本年度から本授業が開講されることを知り、その願いを叶えることができると思ったことから志望した。自分のアイデアを使ってバカらしくかっこいいものを作ってみたいと思っている。(精密・M1)

I think this course is very creative. I think every engineering student would think of do change to usual objects like toys and home appliances. It is not like a serious course. I can take my creative ideas into reality.(機械・M1)

日頃ソフトウェアに関わる機会が多いが、ハードウェアに関係することも興味があり、何かを始めるきっかけが欲しかったから。(電情・B3)

物を改造することには興味があったし元からものづくりの勉強をし続けたいと思っていたので、創造的ものづくりプロジェクトへの参加を考えていた時に、全力で取り組む経験を積む良い機会になりそうだと思ったから。(精密・B3)

理系分野に強い文科生でありたいとずっと思っており、たまたまテレビで見た魔改造研究会の活動にとても心惹かれたから。(文三・B1)

・学んだこと

チームワーク

機械設計・機械加工の技能

材料・部品調達

スケジュール・進捗管理

・感想

他学年の人と魔改造という1つのプロジェクトに取り組み、仲を深めることができたことがとても嬉しかった。また、懇親会では企業の方々のお話を伺うことができ、ものづくりに対する熱意を感じることができてよかった。

他の班の人も同じことを思っているかもしれないが、自分では思いつかなかったアイデアを形にしているために、他の班のロボットが非常に素晴らしく見えた。

また来年以降にも取ってみたいです。

経験者の目線だと少し進歩した改造ができそうです。

大会結果

Maker Faire出展

YOXO出展

関連URL

サイト URL
東京大学魔改造研究会公式ウェブサイト https://utmakaizo.nagato-u-tokyo.jp/
東京大学魔改造研究会公式X(旧Twitter) https://x.com/UT_mkz
東京大学魔改造研究会公式Instagram https://www.instagram.com/utmakaizo/