概要

 IAESTE(The International Association for the Exchange of Students for Technical Experience)は、理系全般の学生を対象とした海外インターンシップの仲介をしている国際的な非営利・非政府組織であり、高度な技術、専門知識を深めるためにより実践的な研修プログラムを提供すること、研修を通じて国際的な相互理解、協力を促進すること、人種・宗教・ LGBT などの価値観の多様性を認め合える社会の実現に貢献することを目指している。東京大学は、IAESTEの日本支部である IAESTE JAPAN (一般社団法人 日本国際学生技術研修協会)発足時から協力をしてきており、多数の学生を派遣してきた実績がある。本プログラムでは、IAESTEのプログラムを活用して海外インターンを行った本学学生に対して、単位の認定を行っている。

科目情報

科目名 学期 科目番号
創造的ものづくりプロジェクトIF‐国際インターンシップ‐ 学部3年生S1S2 FEN-CO3g06P2
創造的ものづくりプロジェクトIIF‐国際インターンシップ‐ 学部3・4年生A1A2 FEN-CO3g36P2
創造的ものづくりプロジェクトIIIF‐国際インターンシップ‐ 学部4年生S1S2 FEN-CO4g66P2
創造性工学プロジェクトIF‐国際インターンシップ‐ 大学院修士・博士S1S2 3799-506
創造性工学プロジェクトIIF‐国際インターンシップ‐ 大学院修士・博士A1A2 3799-536
※最新の開講状況はシラバス・便覧でご確認ください。

指導教員

加藤 浩徳

活動内容

 活動内容については、派遣された学生によって異なる。なお、IAESTE JAPANのウェブページによると、対象者、対象分野、引受機関、研修期間、滞在先、滞在費用、言語は以下の通りとなっている。

・対象者

研修時に、我が国の大学(原則として理系を専攻)の学部3年次以上または大学院に在籍予定である学生。国籍は問いません。学部3年次に研修へ参加を希望する場合は2年次に選考試験を受けてください。

・研修分野

理系全般 (IT関連を含む) が対象となります。

・引受機関

IAESTE加盟国内にある企業または大学・研究所などの教育・研究機関。

・研修期間

原則として1年を通じた最短8週間から最長52週間までとなります。夏期休暇を利用しての8~12週間の研修が最も多いです。

・滞在先(宿舎)

引受機関の提示する条件により異なりますが、原則として引受機関もしくは現地のIAESTE委員会が滞在先をご用意します。

・滞在費用

滞在費は原則として引受先が負担しますが、引受機関の提示する条件により異なり、自己負担となる場合もあります。

・言語

研修における基本言語は英語です。IAESTEの公用語は英語ですが、非英語圏において派遣国の言語を使用したほうがより効果的な研修となる場合もあるので、派遣先が決まった場合、多少なりとも派遣国の言語を習得していくことを推奨します。なお、IAESTEインターンシッププログラムは、英語学習を主目的とする参加動機にはそぐわないので注意してください。  

学生の声

  指導教員、父親、研究室の直属の先輩など、IAESTEインターン経験者が身近に多く、学部の頃から度々勧められていたことから、修士1年の夏休みに参加しました。理系向けのインターンで専門性も求められるため、2年の夏の学科を選んでから丸2年経ち卒論にも取り組み始めた4年の秋に申し込み、修士の夏に行くというのは最適なタイミングであったと思います。
 私はACオファーを選択したため、自分では希望地域(ヨーロッパ)と分野のみを申告し、どこの国でどんな仕事をするのかは国際総会次第で自分では決めらませんでした。結果として、ポーランドのウッチ工科大学にて情報系の研究室で6週間のインターンに参加しましたが、非常に充実した6週間であったと感じています。
 インターン先では、研究室で今後行おうとしている医用画像の機械学習に向けたソフトウェアツールの作成やデータ分析を行いました。平日(月~木)午前9時から午後2時程度まで働き、その後は同じ寮に住んでいた同じ都市でインターンをしている友人と出かけたり、夕食を共に作ったり、週末を利用してポーランド国内を旅行したりと、国際インターンシップといえど、仕事だけをして終わるのではなく、現地で出会った同期や受け入れ先のボランティア学生との時間も長く楽しむことができました。
 学生側としては一般的なCVを準備し、地域、自分の専門を選ぶのみで、IAESTE側が自分に合ったインターンをアサインしてくれ、もし参加していなかったら人生で行く機会がなかったかもしれない都市に数週間、世界中から来た同年代の理系学生と共同生活をしつつ仕事をするというのはIAESTEならではの魅力的な体験だと思います。現地学生が受け入れの手配(寮までの送迎、職場での挨拶、定期券の購入時の通訳など)をしてくれるため現地語を知らずともすぐに生活に馴染みやすく、週末も色々なイベントを開催してくれ、特にヨーロッパは隣国からも人が集まる大人数の企画もあり、密な夏休みを過ごすことができます。また、IAESTEでは大学の夏休みの期間を利用していくことができ、現地での生活に必要な資金も給料として支給されるため時間的に、金銭的に参加しやすいと思います。海外インターンに、海外交流に、海外での生活に、少しでも興味がある人はぜひまずは説明会に参加して、応募してみて欲しいです。

国際インターンシップ_学生の声

関連URL

サイト URL
イアエステジャパン https://www.iaeste.or.jp/