
2025年5月27日(火)18:45から、先端技術セミナーを行います。本セミナーは、産業界でご活躍されている工学分野の先輩の声を直接届けることにより、工学、及び工学部に関心を抱くトリガーを提供することを目的にしています。東京大学の学生・教職員は誰でも参加できます。奮ってご参加ください。
内容
わが国で生まれたペロブスカイト太陽電池の発電効率は、次世代太陽電池のトップとしてSi太陽電池を超える27%に達し、国内・海外の企業では実用パネルの試作が始まっている。低コストの溶液塗布や印刷法で作る軽くてフレキシブルなモジュールは、EV車、建物の壁、そしてモバイル機器など、従来太陽電池が置けない多くの場所に用途が広がる。この次世代太陽電池の特徴をSiとの比較で解説し、研究開発の最新動向を紹介する。ペロブスカイトの技術によってカーボンニュートラルを目指す産業開発が進む中で、生産技術が向き合う課題に触れながら、太陽電池による低炭素社会の実現へ向けた今後の展望を述べる。
講師
宮坂 力氏 (桐蔭横浜大学医用工学部・特任教授 工学博士)
講師略歴
1981年東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。富士写真フイルム株式会社足柄研究所主任研究員を経て2001年より桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授。2005年~2010年に東京大学大学院総合文化研究科教授を兼務。2004年にペクセル・テクノロジーズ株式会社を設立、代表取締役。2017年より現職。専門は光電気化学、2006年に産学連携の研究でペロブスカイト型太陽電池を発明。現在は、その高性能化に向けた技術基盤の開発と社会実装のための産業の指導に専念している。日本学士院賞(2024年)、朝日賞(2024年)、英国Rank Prize(2021年)、応用物理学会業績賞(2019年)、日本化学会賞(2017年)など。
[日時]
2025年5月27日(火)18:45-20:30(6時限)
[会場]
Zoomによるオンライン開催
※Zoom URLはUTAS掲示板の「お知らせ」をご確認ください
言語
日本語
対象
・東京大学の学生
・東京大学の教職員
費用
無料
事前申し込み
不要
問い合わせ先
東京大学大学院工学系研究科 国際工学教育推進機構 工学教育部門
川中孝章: kawanaka[at]cce.t.u-tokyo.ac.jp
※E-mailの[at] は@に置き換えて下さい。