2024年6月11日(火)18:45から、先端技術セミナーを行います。本セミナーは、産業界でご活躍されている工学分野の先輩の声を直接届けることにより、工学、及び工学部に関心を抱くトリガーを提供することを目的にしています。東京大学の学生・教職員は誰でも参加できます。奮ってご参加ください。
内容
個々人の尿や便の集まる下水は、集団の疫学情報の宝庫である。この下水を活用した疫学調査を下水疫学と呼ぶ。
2017年創設の米国スタートアップBiobot Analytics社は下水疫学を事業化した世界初の会社であった。新型コロナパンデンミックを機に下水疫学は世界的に活用が広がり、現在では米国CDCは下水疫学を全国展開するに至る。
セミナーでは、この過程で経験した、Biobot社に一人目の社員として入社し社員が100を超えるに成長する過程、技術開発からビジネス開発まで見てきた経験、市場が大きくなり競合も現れる中での苦労等を紹介する。技術の社会実装における示唆、スタートアップでのキャリア戦略、海外留学経験などについても触れる。
講師
遠藤礼子氏
(株式会社島津製作所 グローバル共創営業戦略室 マネージャー、
元Biobot Analytics, Inc. Research Program Manager (’17-’22) )
講師略歴
東京大学工学部社会基盤学科卒業。マサチューセッツ工科大 学で環境工学を専攻し、修士および博士号を取得。環境工学と公衆衛生の融合的な分野で働き、下水疫学の社会実装に 力を入れる。Biobot社に入社し、Y Combinator卒 業、米国CDCとの契約、TIMES誌「世界で最も影響力のある 100社 (2022)」選出など経験。2022年より日本における下水疫学導入を目指す活動を行う。MITテクノロジー レビュー「Innovators Under 35 Japan 2023」受賞。2024年 4月から島津製作所にてグローバル連携推進に関わる。
日時・会場
[日時]
2024年6月11日(火)18:45-20:30(6時限)
[会場]
Zoomによるオンライン開催
※Zoom URLはUTAS掲示板の「お知らせ」をご確認ください
言語
日本語
対象
・東京大学の学生
・東京大学の教職員
費用
無料
事前申し込み
不要
問い合わせ先
東京大学大学院工学系研究科 国際工学教育推進機構 工学教育部門
川中孝章: kawanaka[at]cce.t.u-tokyo.ac.jp
※E-mailの[at] は@に置き換えて下さい。